引き続き年末のエピソード。今巻も全ページ書きおろしです!

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「どっちが好きなの?」折本の問いに答えられない八幡
“自意識の化け物”から逃れられる日は来るのか……?

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 第2巻(初回限定版)(イベント優先販売抽選申込券封入) [Blu-ray]

TVアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』のBD&DVD2巻が7月23日に発売されました。

今巻にはイベント優先申込券が封入されているほか、特典小説「a」シリーズの第2巻『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。n』が付属されています。

折本の問い、大志の相談、小町の心配
八幡が言い訳の一切を捨てたとき、果たして何を掴むのか

問われもしないことをくどくどと考え、わざわざ言葉にするだなんて、勘違いも甚だしく、自意識過剰と呼ぶのもおぞましい、そんな自分が気持ち悪くてたまらない。
それゆえ、いつも答えは出してこなかった。問いが成立しない中で出す答えなどまちがっているに決まっているから。

出典 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(n)』P5より抜粋

「n」は第1巻「a」ラスト、折本との会話からスタート。てっきりあのまま別の時系列に移るのかと思いきや、まだしばらくは年末のエピソードは続きそう。
問いが成立しない以上、答えは存在しない——それは詭弁でしかなく、それでも八幡自身が納得する為のエクスキューズは、しかし折本によって揺らぐことになりました。外の人間である折本だからこそ聞けたその問いは、別ルートと噂される「a」シリーズと本編との分水嶺なのかもしれませんね。

あんな思いをするのもさせるのももう御免だ。俺は俺らしく俺の日々の暮らしを、俺の周辺をひっそりと守ることが何よりも大事なのだ。
きっと俺が自分の願いや想いを言葉と形にすることはもうないのだろう。

出典 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(n)』P67より抜粋

「n」巻は大まかに折本・大志・小町との会話で構成されています。「本音と建前」をキーワードに繰り広げられる、折本の問い、大志の相談、小町の心配。八幡のモノローグがところどころ言い訳がましく感じられるあたりに、彼の余裕のなさが伺えます。なかでも個人的に注目したのが、小町の視点で語られる中学時代の八幡が告白したその後。2歳違いなんだから、噂になればそりゃあ小町の耳にも入りますよね……。小町が折本自身に悪感情を抱いていないことからも、折本は単に心の機微に疎い……有り体にいってデリカシーがないだけであって、八幡を見下して嘲笑していたというわけではない模様。このあたりは八幡のモノローグでも少し語られていたところではありますが、あらためて補足されていた感じですね。
本編ではサブ的扱いな折本ですが、「a」シリーズではこれからも重要なキャラクターになりそうです。

けれど、考えたところで意味なんかないのだ。あらかじめ知っていて、返すべき言葉や言うべき内容を考えたって、それは空虚なものでしかない。
いつも用意していた言葉や答えなんて、だいたいが心にもない、嘘っぱちばかりだ。
『あっ、ヒッキー? 今ちょっといい?』
電話口から聞き慣れた声が聞こえてくる。
だから、せめて何の準備がなくとも、嘘偽りのない言葉を言えるようになりたいと、そう思った。

出典 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(n)』P71より抜粋

最後は結衣からの電話で次巻に続く。まだまだ序盤で物語がどのような展開になるのか予想はしにくいですが、「a」「n」で少しずつ八幡の外堀が埋められている印象。掴むどころか放棄してしまっている八幡の願い、想いは、この「a」シリーズで明らかになるのでしょうか。次巻も楽しみです。

総評

今回も全ページ書きおろし。少しずつ外堀を埋められている八幡が面白い

「a」巻に引き続き、今回も全ページ書きおろし。各章のメインキャラに少しずつ外堀を埋められていく様子が面白かったです。本編の内容を補完する描写もあり、ページ数は少ないながらも読み応えのある一冊になっていました

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