18年間かけて紡がれた、どこにでもある恋愛劇が遂に完結。懐かしいキャラクターが再登場するなど、1巻から読み返したくなる一冊になっています。

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18年かけてようやくたどり着いた一歩先の関係
良い意味で“グダグダ”な恋愛劇の結末とは

イエスタデイをうたって 11 (ヤングジャンプコミックス)

冬目景さん原作の人気作『イエスタデイをうたって』最終11巻が9月18日に発売されました。

行き先を告げずにいなくなったハル。未だ戻らない彼女に気をとられるリクオだったが、柚原の二度目の来襲で榀子との関係もギクシャクしてしまい——?
リクオ、ハル、榀子、浪……それぞれの関係がようやく決着。木下兄や湊など、懐かしいキャラクターが再登場する最終巻にふさわしい一冊になっています。

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榀子との関係が上手くいかない一方、姿を消してしまったハルが気になってしまうリクオ

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木下兄と湊が再登場。どちらもおそらく10年単位で出ていなかったのでは……

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始まってもいなかった関係。訪れるべくして訪れた最後。

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そしてリクオが、ハルが選んだ関係とは——?

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タバコ味のキス。筆者的にタバコは「イエスタデイ」のシンボルアイテムだと思ってます。

アラサーの筆者が高校時代から追い続けていた長期作品がようやくの完結。読み終わった感想としては、それぞれ収まるべきところに収まったというか……まあこうなるよな、というのが正直な感想です。

この『イエスタデイをうたって』という作品を一言で表すと“グダグダ”。これは悪い意味ではなくて、より現実の日常に近い空気をまとっているということ。決して劇的ではない日常に、フィクションならではの優しさが添えられているとでも言いますか——……だからこそ、万人に勧められるものではないけれど、筆者のように刺さる人には本当に深く刺さる作品になっているんだと思います。

ちなみに筆者はずっとこの作品の癌は榀子だと思っていて、それは最後まで読んだ今も変わりません。リクオ、ハル、浪が一歩進んだのに対して榀子はやっとスタートラインに立ったところという感じでしょうか。きっと彼女はこれからも無自覚に近しい人間を傷つけていくのでしょう。同じような関係を持っていた雨宮は、そこに気づくことができました。果たして榀子は湧の死の先へ進むことが出来るのか——?榀子にとって浪の存在は救いで、だからこそ浪には本当に報われてほしいと思います。

ともあれ、ハルが泣くことになるラストにならなくて本当に良かった。彼ら、彼女らの何気ない日常の傍に大切な人がいる……とても綺麗に終わった最終巻だったと思います。
冬目景さん、18年間お疲れ様でした!

総評

収まるべきところに収まった関係。最後のキスシーンに感動

それぞれの関係が収まるべきところに収まって、読後感の良い作品になっていると思います。“結局そうなるのかよ!”というような徒労に近い感想もなくはないのですが、それも含めて最後まで楽しめました。

作品のシンボルアイテムだったタバコが最後のキスシーンに絡んでいるのも良かったです。

4
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