TVアニメも絶賛放送中の人気ラブコメ作品最新刊。新学期になり廃部の危機に直面するネトゲ部。新入部員勧誘に奔走するルシアンたちが描かれます。

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新学年はいきなり廃部危機!?
出会いの季節の第10巻!

TVアニメも放送中の人気作『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』 10巻を購入しました。
新学期になり廃部の危機に直面するネトゲ部。新入部員勧誘に奔走するルシアンたちが描かれます。

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (電撃文庫)

ついに新学年にレベルアップ! みえないちからに導かれてクラス替えを乗り越え、さあネトゲを……というところで、重大事実が発覚! 新入部員を獲得しないと、廃部だよ……えっ。 お前たちは安泰だと約束したな、あれは嘘だ――とばかり、いきなり(アカン)な状況に叩きこまれた残念美少女・アコたちネトゲ部員は、それぞれ自分の理想の部員を探すことに。「玉置、先輩…… !?  もう一回! もう一回先輩って言ってください!」先輩という甘美な響きの奴隷状態なアコをはじめ、連れてこられた入部希望者は来る人来る人クセモノばかり。ほっとくと私が入部しちゃうよ! という秋山さんのリアル生活を守るためにも、まともな部員を探さねば……そんな苦労の一方、ネトゲ内ではアレイキャッツの新規ギルメンが増え続けてえらいことに――!? 学年が変わってもアニメが放送しても通常営業な残念で楽しい日常だいたい=ネトゲライフ、ついに大台突破、出会いの季節の第10弾!

出典 Amazon商品紹介より抜粋

部員勧誘の裏に隠された秋山さんの思惑とは?
学生ならではの“狭い”コミュニティが丁寧に描かれる

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「同じゲームをやってます、ってだけの仲間じゃ、いつ分解しちゃっても驚かないよ? そうじゃないかな、アコちゃん、西村くん?」

出典 『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? LV.10』P261より抜粋

現状の部員で乗り切ろうという話だったのが、秋山さんの話術によって部員勧誘に奔走する羽目になるネトゲ部一同。
彼女が語る「ネトゲ部の崩壊」は人付き合いしていく上で当たり前にある話で、避けられないものであると思います。その閉じた環境をなんとか維持しようと動いていたのが、部外の人間であり誰より“常識人”に描かれていた秋山さんだというのが面白いですね。

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「ギルドを脱退したのも、全員が退部ってのも驚いたけど! それよりも!」
先生は、全員の退部届と——創部申請書を握りしめて、吠える。
「『現代通信電子遊戯部2』の創部って、どういうことなのにゃあああああああ」

出典 『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? LV.10』P322より抜粋

各々が隠していた本音を言い合い、団結を深めたネトゲ部は新たに別の部活を立ち上げることで解散を免れることに。
ネトゲ部は創部の経緯からしてデタラメだったので、落としどころとしては妥当というか予定調和的な感じに。

とにかく今巻は「学生にありがちな視野の狭さ」が丁寧に描かれていた印象。新規ギルメンが増え続け収集がつかなくなったアレイキャッツを比較対象にすることで、より読者に「今の環境が最高」感を演出していたように思います。
筆者としては閉じたコミュニティに固執することはとても危ういようにも感じるのですが、今回の構成を見るにそのあたりも意図的に描かれているのかな? 新たに登場した双葉みかんというキャラクターがネトゲ部にどのような影響を与えるのかが楽しみですね。

総評

オチは予定調和なものの、学生特有の心理が丁寧に描かれる

廃部から新たに創部するという流れは読んでいてある程度予想できてしまう意外性は薄い印象。
しかし、そのオチに至るまでの閉じたコミュニティに固執する学生にありがちな人間模様が丁寧に描かれており、感心しました。
新キャラクター・双葉みかんも登場し、新学期を描いた今巻にふさわしい先の展開が期待される一冊になっていたと思います。

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