ラノベ版『封神演戯』の第2巻が発売!フジリュー版中盤の山場である仙界大戦に早くも突入。崑崙と金鰲の激闘はもちろん、その裏側で巻き起こる太上老君と楊戩の正妻戦争にも注目です!

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仙界大戦&正妻戦争勃発!?
早くも急展開を迎えるラノベ版「封神」第2巻!!

封神演戯  2 (ダッシュエックス文庫)

ダッシュエックス文庫より、ラノベ版「封神演義」こと『封神演戯』の第2巻が発売されました。

崑崙と金鰲の歴史観測の違いから、仙界大戦が勃発。原典や漫画版でも強力なキャラクターとして描かれていた趙公明が本格参戦、太公望と激闘を繰り広げています。

オマージュ多発による抜けきらない二番煎じ感
物語のラストをどこに落とし込むのかがカギか

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「崑崙としての結論を出したよ」
「ぜひ、お聞かせいただきたいものです」
「こちらは後に周になる西岐を守る。殷を滅ぼす」
〈中略〉
「では、金鰲は崑崙に宣戦を布告いたします」
いよいよ、歴史管理者は戦争状態に入る。

出典 『封神演戯』2 P42より抜粋

前巻に引き続き、今回もキャラ7:ストーリー3な感じの作りに。全何巻構成なのかはわかりませんが、なんとなく展開に巻きがかかっている印象でした。まさか魔家四将が哪吒一人にあっさりやられてしまうとは思わなんだ……。

フジリュー版では中盤の山だった仙界大戦に早くも突入。そもそも安能版での両仙界の激突は殷vs周による代理戦争のみだったはずなので、この辺りもそのまま漫画版のオマージュになるのかな?それ以外にも十天君の宝貝の設定や(この辺は原作の陣をどう解釈するかにもよりますが)妲己による紂王の改造、楊戩の部分変化など、1巻に輪をかけてフジリュー版を思わせる描写が多かったです。
フジリュー版パロに原典ネタ、さらに本作独自の設定がごった煮状態になっているので、ここまで来るとフジリュー版を知らない方の方が楽しめるんじゃないかなぁと思います。

そのかわり、といってはなんですが上述の通りキャラ描写には力が入っていて、特に趙公明戦での太公望と楊戩の絡みはラノベのテンプレど直球。まさにラノベ版『封神』の真骨頂といえるでしょう。

「それじゃ、もう一つだけ質問ね」
了承の意もとらずにまた楊戩は尋ねる。
ただ、楊戩の目はこれまで以上に攻撃的だ。
否。むしろ、敵に向けられたものだと言ってもいい。

「あなたは他人の未来もすべて知ってるんじゃない?」

出典 『封神演戯』2 P258より抜粋

さらに注目したいのが、2巻終盤、楊戩のセリフにて示唆される歴史管理者のさらなる上の存在。
原典でも仙人は天数(運命)には逆らえない存在であり、フジリュー版では女媧がその歴史を作り出す存在でしたが、本作ではそこがどう描かれるのか。現状では蚊帳の外にいる妲己がキーになるんじゃないかなぁとは思うのですが、本作における妲己はそのままギャグパートの象徴みたいになっているのでやっぱり読んでいてピンとこない……。殷と周の戦争が激化すれば、また新たな一面も見えてくるのかな?

次巻以降も仙界大戦はまだまだ続きそう。人間界の事情がほったらかしになっちゃってるのが気になりますが、進展はあるのでしょうか。
1・2巻通して、キャラ描写が強すぎて未だにストーリーそのものにピンときていないというのが正直な感想ですが、3巻でそのあたりが解消されてくれるといいなぁと思います。

総評

オマージュが足かせになっている印象。仙界大戦後の展開に注目

前巻に引き続き、フジリュー版を思わせる描写が多数あり、フジリュー版のファンであればあるほど本筋に集中できなくなっている印象。物語の骨子自体はきちんと練られているようなので少々惜しいですね。

殷と周の戦争、そして物語のラストをどこに持っていくかで評価が分かれると思うので、仙界大戦後どのような展開になるのかに注目したいと思います。

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