2013年にコンビニ限定で発売された「化物語[入門編]」収録の短々編。「嘘」をテーマに、今ではもう懐かしい更生前の戦場ヶ原と暦の会話劇を楽しめる一編となっています

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2013年に発売された幻のコンビニ本
横書きでWEB小説派には読みやすい仕様に

10月より新TVアニメ「終物語」が放送される〈物語〉シリーズですが、今回は2013年にコンビニ限定で発売された「化物語[入門編]」収録の短々編『ひたぎコイン』の感想を書いていきたいと思います。

戦場ヶ原が語る、嘘をつくコツと“欺く”と“騙す”の違い——本編と直接関係するエピソードではないですが、「終物語」ヒロイン・忍野扇の描写と重ねて読むとさらに楽しめる内容になっているのではないかと思います。

化物語 [入門編] (講談社BOX)

ある朝阿良々木暦をめがけて、空から降ってきた少女・戦場ヶ原ひたぎ。驚くべきことに彼女には、体重と呼べるものが、まったくと言っていいほど、なかったのである――。<物語>シリーズ第一作「ひたぎクラブ」他、短編2編を収録した、『物語』入門に最適の一冊、ついに刊行!

出典 Amazon商品紹介より抜粋

更生前の戦場ヶ原が登場
彼女が語る、“欺く”と“騙す”の違いとは……?

写真 2015-09-28 19 43 06

「だって、バレバレじゃないか——言った言わないの議論にはならないけれど、お前が僕を引っ掛けたことは見え見えだぞ?」
「だからそれでいいのよ。それが欺くってこと——騙すのとは違う」
〈中略〉
「つまり上手に嘘をつくコツはね、阿良々木くん。バレても気にしないこと」

出典 化物語[入門編]P177より抜粋

ヒロインは更生前の戦場ヶ原。暦が吸血鬼体質を隠すために嘘をつくコツをレクチャーされる、といった内容になっています。
引用部分の語り口はまさに西尾節真骨頂。捉えかた次第では「何言ってんだコイツ」って内容ではありますが、勢いでそうかも……って思わせるあたりは流石といったところでしょうか。

今回語られている“欺く”、“騙す”のくだりは、そのまま戦場ヶ原と貝木のアレコレを想起させるものですが、ファイナルシーズンまで刊行されている今読み直すと、暦と扇のラストシーンにも通じるものがあるように思えました。

本書は絶版になっており、今から入手するのは少し難しいかもしれませんが、ぜひファイナルシーズン放送前に読んでいただけたらと思います。

総評

久しぶりに更生前の戦場ヶ原が楽しめる一冊

メインで収録されているのは「ひたぎクラブ」。新規収録の短々編は8Pほどしかないので化物語上巻を持っている方が無理に購入する必要はないかも。ただし、現時点で「ひたぎコイン」はこの本でしか読めないので、ファンアイテムとして購入するのであればアリ。

一部ネットオークションなどではプレミア価格がついているところもありますが、定価以上を払って買う内容ではないので、古本屋などで探すことをお勧めします

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