浅草を舞台に、和菓子職人・栗田仁と謎のお嬢様・葵が繰り広げる人情ストーリー。和菓子の薀蓄が満載で、ちょっとした休憩時に読みたくなるような、読後感さっぱりな作品になっています。

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和菓子の薀蓄が満載!
浅草を舞台に繰り広げられる人情ストーリー

似鳥船一さん原作の『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』1巻を購入しました。

和菓子職人・栗田仁と鋭い味覚と知識を兼ね備えた女性・葵が和菓子にまつわる騒動を解決していきます。

お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂<お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂> (メディアワークス文庫)

浅草の一角で、町並みに溶け込むかのように佇む栗丸堂。若い主人は最近店を継いだばかりらしく、栗田仁という。精悍にすぎる容貌で、どこか危なっかしいが腕は確か。 店を応援しようと顔馴染みが紹介したのが、和菓子のお嬢様こと葵だった。可憐な容姿だが、怪しすぎる通り名に警戒する栗田。出会いはいまいちだったが、彼女との出会いが栗田の和菓子を大きく変えることになる。 思いもよらぬ珍客も訪れるこの店では、いつも何かが起こる。和菓子がもたらす、今日の騒動は? ここでは変わらぬ温かい下町の風景が残っている。

出典 Amazon商品紹介より抜粋

ちょっとした謎解きとホっとするエピソード
読後感さっぱりな「和菓子版 美味しんぼ」

本書は仁と葵の出会いを描いた「豆大福」を含む3つのエピソードで構成。

ジャンルとしては和菓子を題材にした「日常の謎」になるのかな?これは探偵役である葵の性格にもつながるのですが、謎そのものよりも起きた事件の背景描写に力が注がれていて、あまりミステリーを読んでいるような感じは受けませんでした。

また、この手の作品ではワトソン役が無能になりがちですが、主人公が和菓子職人という設定からストーリーの端に寄ってしまうこともなく、探偵役ときちんと肩を並べている様は好感が持てます。

話運びは「和菓子にまつわる謎」というよりは「謎を和菓子で解決」な印象。各エピソードのテーマとなる和菓子の薀蓄が豊富なことからも、なんとなく「美味しんぼ」を連想してしまいました。このあたりの描写は和菓子への造詣が深い人が読んだらどんな感想を持つのか気になります。

ところどころのご都合主義な展開や、騒動の和菓子への寄せ方が若干強引だったりなど、読んでいて粗を感じなくはないですが、最後には笑顔で終われる話作りは非常に筆者の好みにマッチしていました。次巻も読んでみたいと思える作品ですね。

総評

和菓子の薀蓄が満載!薄味ながら次も読みたくなるような話作りに

どんな騒動も和菓子で解決!といってしまうと大げさですが、やはり読んでいて感じた印象は「和菓子版 美味しんぼ」。
この手の作品の例に漏れず読み味は薄いのですが、読後感がさっぱりしているので次も読もうと思える作りになっていると思います。

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