「で、比企谷くんは? もう選んだ?」新年の街で八幡と結衣の前に偶然居合わせた陽乃・葉山。いたたまれない八幡に対し、陽乃が囁くように問いかけた内容とは……? 俺ガイル本編とは異なる流れで進む「a」シリーズ最新刊が登場

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細かい差異はあれど変わらない展開
「a」シリーズの結末は果たしてどうなる?

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映像特典「やはりこの奉仕部はまちがっている。」第2話が収録されているほか、特典小説『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(t)』が付属されています。

異なる展開、しかし変わらない結果
本編より強く印象付けられる「選択肢」が暗示するものとは

「……まぁ、私は別にどっちでもいいんだけどさ。でも、このまま何事も過ぎる、なんて君も思ってないでしょ? そんなの不自然だもの」
具体的なことなど何一つ口にせずとも、何について話しているのかははっきりとわかった。
雪ノ下陽乃が突きつけてくるのは紛れもない真実だ。

出典 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(t)』P43より抜粋

今回も10巻中盤の時間軸。前巻から引き続き、ところどころに本編との細かい差異があり、読み比べてみるのも面白いですね。
「a」シリーズは全体的に、八幡の外堀を埋めながらより雪乃・結衣を意識させる展開となっているように思うのですが、今巻はよりその描写が顕著に表れていました。特に注目したいのが上記のセリフ。

「具体的なことは何一つ言っていない」とありますが、これまで迂遠なセリフで場を濁してきた陽乃にしてはすごく直裁的な物言いになっていてちょっとビックリ。他にも、おそらく「選べなかった」人間である葉山と対比や、エレベーターでのボタンの暗喩など、八幡がどちらを選ぶのかを本編より強く印象付けているように思えました。

「雪乃ちゃんはどうする?」
「どうするって……」
「会食。行く? 行かない? 一応雪乃ちゃんの誕生日祝いでもあるけど。まぁ、私の用はもう済んだから別にどっちでもいいよ」

出典 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(t)』P48より抜粋

数ある本編との差異のなかでもより印象に残ったのが上記の部分。「a」シリーズでは本編のラスボスであるところの雪ノ下母は登場せず、また有無を言わせない空気があった本編とは違い、雪乃には選択の自由がありました。

しかし雪乃は八幡らと帰ることはなく、新学期に葉山と噂になる展開が変わることはありませんでした。
同じように結衣も一緒に噂になっているという点や、葉山の進路に関する話題がないなどこちらにも細かい違いはあれど、三浦が奉仕部に依頼に来る結果は変わらない。筆者は前巻まで「a」シリーズはヒロイン別のルートになるのではと思っていたのですが、今巻を読むに案外ラストは本編と同じ内容になる可能性もあり得るのかも。8巻ラスト、生徒会長選挙編での八幡のモノローグが思い出されますね。

例えばもし、ゲームのように一つだけ前のセーブデータに戻って選択肢を選びなおせたとしたら、人生は変わるだろうか。
答えは否である。

出典 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。8』P357より抜粋

この時の八幡は、自身を選択肢をもちえなかった人間としていましたが、現在の彼は果たして……?

「a」シリーズも今巻でいよいよ折り返し。以降の展開も要注目ですね。

総評

異なる展開と変わらない結末。「a」シリーズはこの先どうなる……?

前回に引き続き10巻中盤の時間軸。大筋は本編と変わらないものの、陽乃とのデートシーンなど描き下ろしのシーンも多数追加されています。ページ数の問題なのか、折り返しにも関わらず展開が遅めなのが気になるところ。
「a」「n」「o」同様に今巻もヒキで終わっているので、次巻が待ち遠しいですね。

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